第317回 本日前期の終業式、明日から個別面談~秋休み

2011年10月4日

今日は前期の最終日です。高校と中学は時差登校で、終業式を行いました。
高校の式では、オーストラリアセミナー参加者から代表で、高2の金子さん、高1の鶴田さん・鉄田君がスピーチをしました。中学の式では、カナダセミナー参加者から代表で、中3の曾我くんがスライド上映も交えてスピーチをしました。どちらも具体的で素晴らしい内容であり、来年度のセミナーへの応募意欲を刺激してくれたと思います。

また体育の授業で毎年行われる「体力テスト体力賞」で、各学年男子・女子のトップを得た諸君の表彰がありました。部活関係の表彰や音楽関係の卓越した達成への表彰も行いました。中学ではさらに今回も、「理科・夏休み自由研究特別展」の各学年「グランプリ」と「準グランプリ」の受賞者を表彰しました。
ここ数年学園祭で恒例となった優秀作の展示は、理科の教員がご案内しており、見学者の方々の注目と賞賛を受けています。各自がテーマを決め、仮説を立てて辛抱強く観察や実験を重ねます。図やデータを入れ、工夫してまとめたレポートは、水準の高い力作揃いです。私も毎回見学に行ってとても感激し、誇りに思っています。

さて、明日と明後日には個別面談があります。前期の成績結果を受けて、進級や進学に関わり奮起を求めたい人達、成績の後退や生活の様子からこの機会にじっくり話しておきたい人達が対象です。クラス担任の面談が基本ですが、学年面談や学校面談の対象となる人達もいます。保護者だけ、本人だけ、三者揃って、と担任の判断やご家庭の

意向を受けて設定されます。一人15~20分を基本に、場合により1時間以上の懇談になることもあります。指名されて呼ばれるのは辛いことですが、この機会を生かして生活をよく振り返り、今後の目標意識や決意を新たに持って、後期を迎えて欲しいと願っています。

全校の皆さんは、残暑の厳しいこの時期に、期末試験、学園祭、部活関係などさぞ多忙な日々を過ごしてきたと思います。
秋休みは一年で最も快適な時期かなと思われます。存分にリフレッシュして欲しいものです。ご家族とあるいは友だちと遠出の機会もあるかもしれません。
同時に前期を振り返り、教科のプリントやテストなどを分類整理し、重点的な復習や予習にも取り組める期間です。高3諸君は受験勉強まっしぐらです。「実りの秋」を期して更なる健闘を祈っています。

最後に、高校と中学それぞれ、私からの話の内容を紹介させて頂きます。

【高校終業式】
高校生の皆さん、おはようございます。今日でようやく前期が終了します。
夏休み明けの残暑がウソのように、もうすっかり秋になりました。
この時期は毎年、前期の期末試験があり、高2までは学園祭の準備・本番があります。部活の練習や大会もはさんで、多忙な毎日を過ごした諸君が多いことでしょう。

まず始めに、高2と高1の皆さんに、素晴らしい学園祭を実現してくれたお礼を伝えます。学園祭は、2日間とも天気に恵まれ、特に日曜日は大盛況でした。
実行委員会の諸君、参加団体の皆さんの意気込み、当日の応対やもてなしは、本当に素晴らしいものでした。
毎朝登校してまず感心したのは、山崎君を中心とするアーチ係の人達の仕事ぶりです。今年はどの団体も、最終下校時刻をほぼ守って丁寧に作業を完成してくれました。参加団体のパネルも、更に全体がレベルアップしていますね!と言われました。
間夜祭で起きたトラブルは本当に残念でした。後夜祭はそのおわびと来年へ向けてのメッセージが中心になり、幕切れはさみしい形になりました。とても悔しい、またつらい思いをした人達もいることと思います。
だからこそここで、学園祭の大成功を改めて讃えたいと思います。
皆さんは、先輩達の伝統をしっかり受け継ぎ、更に改善工夫を重ねていました。
「自分達で創り上げる学園祭」の自覚を持ち、懸命に準備し、運営している皆さんの姿を見て、校長として何度も誇りに思いました。
様々な苦労をくぐって学園祭全体をまとめてくれた、実行委員長の鳥海君と総務委員長の八田さん、そして実行委員会の全てのパートの皆さんと総務委員会の人達に対して、皆さんからここで熱い拍手をお願いいたします。
本当に皆さんお疲れ様でした。
人生とは、いつも複数の仕事や課題を、同時に抱えながら進んでいくものです。
我々教員も同じです。様々な業務があって、一番優先すべき仕事から進めますが、まだ出来ていない事も、段取りをつけたり、忘れずに先送りしたりします。
後回ししても、いずれは完了させ解決しなくてはいけない事もあります。
その時の苦労や、やり遂げた達成感や、時には失敗や挫折までが、自分を大きくしてくれます。ただしやはり「成功体験」は必要です。嬉しさや自信がバネになって、また次の大きな課題や目標に向かって取り組んでいけるからです。

さてこの秋は、高校それぞれの学年にとって、重要な岐路が待ち構えています。
まず高1の皆さんには、高2以後へ向けた文理選択という大きな課題があります。高2の皆さんには、秋に4コースに分かれた魅力いっぱいの研修旅行が待っています。そしてこの秋は、本格的な大学受験の体制を確立すべき時です。
一人ひとりが「こだわりの第一志望校」を早めにつかんで、モチベーションを一気に高めて進んで欲しいと思います。
そして高3の皆さん。現役生にとって秋は「実りの秋」そのものです。地道な努力が実を結んでくる時期です。届かないと思っていた目標が目に見えて近づいてくる手応えを、一人でも多くの諸君に実感して欲しいものです。
今日届けられるブルーファイルや通知票の数字も、もちろん重要です。しかし順位の変動とか、模試のスランプやアップダウンに翻弄されてはいけません。
大事なことは、自分にふさわしい将来の進路の大きな選択です。
こだわりの第一志望校を掲げることです。そしてその旗を安易に下げずに試験結果の点検、分析と対策を重ねること、目の前の学習に誠実に取り組み、継続していくことです。
高3の皆さん。今の自分の気持ちのベクトルが上向きか下向きかが、これから大きな差につながっていきます。推薦入試をまず迎える人、センター入試に最大のヤマがある人、もっと先に独自のヤマがある人。立場はこれから分かれますが、強気に、地道にたたかい続けましょう。
高2と高1の皆さんには、いま自分が取り組んでいる教材を完璧に最後までやり切ること、自分が受けた試験を完全に点検することの重要性を強調しておきます。

東日本大震災から7か月近くが経ちました。被災した人びとが、いまどんな希望を持ち、新たなつながりを持って、生活と仕事の再建に向かっているのか、皆さんは日頃アンテナを張っているでしょうか。この秋の様々な動きにも、目を向けていきましょう。
そして、一週間後に始まる後期へ向けて、休養や充電も心掛けつつ、、自分自身の生活と勉学のあり方をじっくりと展望して下さい。
後期にはそれぞれが、充実した「実りの秋」を築いていきましょう。
・・・・・・以上で私の話を終わります。

【中学終業式】
中学生の皆さん、おはようございます。今日でようやく前期が終了します。
夏休み明けの残暑は大変でしたが、もうすっかり秋になりました。
皆さんはこの間、期末試験があり、部活の練習や大会があり、そして学園祭の準備~本番と、なかなかいそがしい期間だったと思います。
でも、この間の苦労や経験も、楽しい想い出になるとともに、これからの生活にも必ずつながっていくものです。

学園祭は、2日間とも天気に恵まれ、特に日曜日は大盛況でした。
皆さんが懸命に準備する様子や、お客さんに明るく応対し、もてなしに努める姿は、本当に素晴らしかったです。皆さんのことを、校長として改めて誇りに思います。
クラスやクラブや委員会で、初めて話せたり、一緒に作業したりして、友達の輪がきっと広がったはずです。今年の経験や達成感を胸に秘めて、来年の学園祭では、新しいジャンルや独創的な企画にも挑戦して欲しいと思います。
ただ間夜祭でトラブルがあり、後夜祭はそのおわびや来年に向けた呼びかけが中心となって、幕切れは残念な形になりました。
だからこそ、ここで学園祭の大成功を改めて讃えたいと思います。
中学生の皆さんが、準備や運営で頑張る姿は、来場された方々にも大好評でした。こんなに楽しそうで活気ある学園祭は初めて観ました、というお褒めの言葉を何度か頂きました。この終業式は高校・中学と別ですが、先輩達のリードする実行委員会と総務委員会の各係や、中学・高校全ての参加団体の頑張りに対して、この場で改めて皆さんから熱い拍手をお願いいたします。本当に皆さんお疲れ様でした。
皆さん、人生とはいつも、いくつかの仕事や課題を、同時に抱えながら進んでいくものです。一番やらなければならないことを優先し、残りの課題や仕事にも段取りをつけます。とりあえず後回しにしても、いずれは手を付けて完了させ解決しなくてはいけない事もいろいろあるのです。
それでも苦労していろんな課題をやり遂げると、大きな達成感を得られます。
嬉しくなって自信がついて、また次の大きな課題や目標に向かって取り組んでいけるのです。そんな「成功体験」をこの学園でいっぱい重ねて欲しいと思います。

さて、今日はこのあと各クラスで、ブルーファイルや通知票が届けられます。
強調したいことは、個々の点数とか順位のアップダウンをあまり気にし過ぎないことです。この4月からの自分の生活と勉強はどうだったのかを、丁寧に振り返ることが一番重要です。頑張れたと思う人は、自分をほめてあげましょう。
この秋休み中に、勉強面で必ずすべきことを、私からも念押ししておきます。
前期のテストやプリント類は、必ず自分で、分類して整理しておきましょう。
必要なペーパーは保存して、お気に入りのファイルでまとめておくことが大切です。
次に、前期の試験問題の徹底復習をやりきりましょう。定期テストや単元テストの復習をきちんと出来ると、その先、学力をグングン伸ばしていきやすくなります。
問題集のやり残したままになっている範囲を、この休み中に完全に全部やり切ることもすごくお勧めです。後期につながる大切な努力です。
後期は行事も少なくなり、本格的に授業が進行していきます。特に中3の皆さんは、英語や数学などで高校の学習につながるとても重要な単元の学習が待っています。
中学生の皆さんにとって、後期こそ「家庭学習の強化」が「部活と勉強の両立」が共通の大事な課題になります。

また秋には、中1では学年の行事が検討されています。中2では1泊の宿泊行事である「学年の日」が行われます。また中3ではいよいよ4泊5日の研修旅行が行われます。周防大島での2泊の民泊体験を始め、学園ならではの最高の旅行を経験できます。それぞれ学園祭で培った協力の輪を発揮して素晴らしい行事にして下さい。
それぞれ同じ学年の生徒みんなが、大切な仲間です。毎年のクラスやクラブ、そして毎年あるいろんな行事を通して、交流が深まります。学年全体に、かけがえのない友達の輪が広がっていくのです。それは将来にもつながる大切な絆になります。
東日本大震災から7か月以上が経つ今、被災した人びとのその後の様子がどうなっているか、皆さんは目を向けていますか。どんな希望を持って新たなつながりを広げ、生活や仕事を立て直そうとしているか、この秋の動きにも注目して欲しいです。
そしてまずはこの先、それぞれが充実した「実りの秋」を築いていきましょう。
それでは明日からの連休を大切に、後期の目標を温めながら、楽しく充実した毎日を過ごして下さい。
・・・・・・以上で私の話を終わります。
 この『校長通信』は、今年度も登校日には毎日発信して来られました。在校生と保護者の皆様、また受験生保護者や卒業生など幅広い方々から温かい励ましのお言葉を頂いて、励みになっております。本当にありがとうございます。
 来週の火曜日、後期の初日からまた再開いたします。何かご感想やご意見などありましたら、ぜひお寄せになって頂ければ幸いです。

 それでは皆様、お元気でお過ごし下さい。