第1411回 中学校入学式

2019年4月12日

平成31年4月9日(火)湘南学園中学校入学式が行われました。

平日にもかかわらず、多くのご家族の皆様にご来校いただきました。あらためてお礼を申し上げたいと思います。

開式後の新入生諸君は、少し緊張した面持ちでしたが、新入生紹介になると、皆とても立派な中学生らしい態度で臨んでくれていました。

在校生代表の挨拶をしてくれた中学3年生の宮田桃子さん、新入生の緊張を和らげてくれるような、そして励まされるような素晴らしいお話をしてましたね。まさに在校生代表にふさわしい立派なスピーチでした。

新入生代表の挨拶をしてくれた新入生の宮武拓歩くん、中学に入学したら力を入れていきたいことについてお話を聞かせてくれましたね。とても立派でした。やる気に満ちた力強いフレッシュなスピーチで感動しました。

吹奏楽のみなさん、今日の演奏はとても力強くて素晴らしかった。聴いていて心が高揚しました。今日まで練習なども含め、しっかりと準備をしてくれたのだと思います。ありがとうございました。

そして、生徒会のみなさん、さまざまなことが皆さんの努力に支えられていることをいつも感じています。ありがとうと伝えたいのです。今日、皆さんが会場で見守ってくれているのを見て、私は安らいだ気持ちになっていました。

 

さあ、中1のみなさん、いよいよスタートです。素晴らしい6年間となるように祈っています!

 

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(以下、入学式の校長式辞の内容です)

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。

また、保護者の皆さま、お子様のご入学、こころよりお祝い申し上げます。

(来賓の皆様のご紹介)

新入生のみなさん、ついに中学1年生としての学生生活が始まりますね。先月まで6年間ずっと通いなれた小学校での生活を終え、今日から中学生としての日々が始まります。今、新しい制服を身につけ、みなさんはどのような気持ちですか。

今日からみなさんは、中学生です。

中学生としての人生をスタートさせるみなさんに3つのお話をさせていただきたいと思います。

まず一つ目。

それは、中学生になったら、自分の学生生活は自分で作っていくものであるということを忘れないで欲しいということです。

つまり、やるべきことの全てを用意してもらうわけではないのです。みなさんが小さかったころはお家の方々がいろいろなことを決めてくれましたね。着るものも食べるものも。低学年の頃、学校でもそうだったのではないですか。それが、だんだんと成長していくにしたがって、みなさんが自分の意思で決めていくことが増えてきたのではないですか。

中学生になると、そういう「自分で決断すること」が多くなっていくと思うのです。

 

それでは、この決断について少しお話を進めていきたいと思います。

人生の決断に関するお話です。

 

みなさんは、ご自分の人生がこれからどのようになっていくか、具体的に思い描いていますか。10年後の自分はどのようになっているのだろう。20年後、30年後の自分がどのようなことを考えているのか、想像できますか。

 

中学生となる皆さん、

中学生になるということは、自分の人生をどのようにしていくのかを考えることなのです。でも、考えるだけではなく、そのための具体的な準備を始める時が来た、ということを意味しているのです。

 

では、みなさんに違った質問をしてみようと思います。

 

みなさんは、どのような時に幸福を感じますか?

その場だけの、一時的で表面的な楽しみではありません。

 

「こういうのっていいな。」

「なんだか夢中になれるな。」

「感動するな。」

「ぐっとくるな。」

 

そういう、心に迫るような、そしてなんだか夢中になれるものと出会いたいと思いませんか。

その夢中になれるものが、自分の職業になったら・・・

 

いいですよね。見つけたいですね。

それを、これから探しに行くのです。

すでに自分の夢が見つかった人は、それを実現するために、何をすべきかの準備を始めるんです。

中学生になるということはそういうことなのです。

以上が一つ目のお話です。

 

では、二つ目のお話です。

皆さんが、楽しみにしているが、一方で実は少し心配なことがあるのではないですか。

 

そう、良い友だちと出会えるかな、という問題です。

これは、なんだかとても重大ですね。決して軽く考えてはいられない課題ですよね。

 

果たして、あなたにとって良い友だちは現れてくれるのでしょうか・・・。

そのように考えると、少し不安な気持ちになりますね。

そのように考えるべきではないのです。

では、どうしたらいのでしょうか。

 

私には、一つの提案があります。それは、・・・・

「自分は人からどのように思われるか」を気にするのではなく、「自分が人のことをどのように思うのか」を大切にすればいいのではないか、ということです。

 

「自分のことを大切だと思ってくれる人は現れてくれるのかな」と受け身の気持ちになって心配するのではなく、「その人を大切だなと思えばいいのだ」と考えるようにすればいいのではないでしょうか。

 

つまり、大切だと思える人を友達だと思えばよいのではないでしょうか。

「相手にとって良き友であろう」と思えばよいのではないですか。

 

人生には法則があります。思ったように思われる、という法則です。

暖かな気持ちで相手を思えば、相手も暖かな気持ちであなたのことを思ってくれると思うのです。

 

まず尊敬する気持ちで、人を見つめてみましょう。

 

自分とは違った個性を持つ友人の魅力を素直に受け入れる柔らかい気持ちを持つことです。

 

それができる人は、いろいろな友人と触れ合うことが出来るだけでなく、やがては、いろいろな文化や価値観とも触れ合っていくことが出来るようになっていくのだと思うのです。

そういう人こそが、これからの多様性に富んだ国際社会の発展に貢献できる人になるのだと私は思います。

 

では、三つ目の話題へとお話を進めたいと思います。

皆さんは、どのようなことが好きですか。

 

勉強ですか。

歌を歌うことですか。

スポーツですか。

私は、みなさんに言いたい。

自分の光るところは、どんどん伸ばすべきだ。

 

若い時代なら、なおさらです。

みなさんは、今、自分を伸ばすことができる最良の時期にいるのだということを忘れないでください。

 

ただ、もう一つ。大切なことがあります。それは「自分を変えていくことに挑戦すること」です。

今の若い時代なら、そのチャンスがあると言えます。

 

自分は、音楽が得意ではない。

自分は、運動に向いていない。

自分は、勉強が苦手だ。

 

そう思って、自分のことを簡単に決めてしまってはいけないのです。

自分にも結構良いところがあるのではないかと、自分に期待したり、信じたりしてみてほしいのです。自分の中に眠っている素晴らしい力があるかもしれないのです。

 

ほかの人と自分を比較して優劣を考える必要はないのです。

人より足が速くなくても、純粋に走ることを楽しめばいいのではないでしょうか。

音楽のセンスが、あろうとなかろうと、音を楽しめばいい。それが音楽なのではないですか。

そして、勉強は楽しむものだと、純粋に考えればいいのではないでしょうか。

 

不得意だから・・・というだけで、やらないというのがいけない。

チャレンジすべきです。

ただ、人は、どうしても比較をしてしまいたくなるものです。

もし、比較するのであれば、昨日の自分と今の自分を比較すればいいのではないでしょうか。

昨日の自分と比べて今日の自分は少し成長できた・・・・、という比較を積み重ねていけば、確実に前進しますよね。この方法なら、傷つかないし、素直になれる。

 

では、本日のお話をまとめます。

まず、自分の人生を作っていくのは自分自身だという自覚をもって、自分の人生を豊かにするための準備を始めるのが中学校生活なのだということ。

次に、友だちとの関係を考える上で考えてほしいことは、思われることではなく思うことであり、自分とは違った個性をもつ友人の人としての魅力を発見できる心のしなやかさを持つのがいいということ。

最後は、学問、芸術、スポーツなど、得意なところはどんどん伸ばしてほしい。しかし、新しい領域にも挑戦して欲しいということ。

 

中学校3年間という時間は、あっという間に過ぎていきます。その後の高校の3年間はさらに加速します。

 

みなさんの命は等しくかけがえのないものです。

その命を思いきり燃やしてほしいのです。

そしてやがて、タフで明るい、そして素敵な若者となって学園を巣立ってほしいというのが、私たちの願いです。

 

このあと、先生方の紹介があると思いますが、みな私の大好きな同僚です。全員素敵な先生です。

私たち教職員一同、力を合わせて頑張ります。

 

さあ、今日からスタートです。私たち教師はいつもみなさんの隣を走る伴走者です。

皆さんのこれからの6年間が、みなさんにとって一生の宝物になることを祈り、式辞とさせて頂きます。