第242回 皆の力と思いがつながり、感動あふれる体育祭!

2011年5月18日

 昨日は「くもりで、夕方6時頃から雨」の天気予報。心配も残りましたが、終わってみれば強い日射しもなく涼しめな天候に恵まれて、絶好の体育祭日和となりました。
 昨日の「第7回新体育祭」は、素晴らしく感動的な、達成感いっぱいの祭典でした。この行事の独自性と伝統の深さを改めてかみしめ、学園の生徒諸君の姿を心から誇りに思いました。
 今年度の体育祭実行委員会の諸君は、大震災の影響で定例の生徒総会を開けず、十分な議論や準備も進められない中で、危機感をばねに4月からの諸準備を懸命に推進してきました。東日本大震災のことも念頭に、自分達の力と思いをつなげて価値ある行事を創り上げようとの意志がありました。「The Pea(ie)ce」のスローガンはその象徴です。
 例えば召集名簿の作成はGW中に完了させ、GW後の特別時間割に入ったらすぐに下級生を動かして迷わずに充実した練習を進めるという決意が、高2各色のリーダー諸君に浸透していました。
 招集、決審、用具、得点、保健、放送、パンフ、会計、書記と、何十名もの諸君が、裏方それぞれの部署で周到な準備を進めました。毎年の実行委で受け継がれた伝統、昨年度の反省を受けての改良。こうした頑張りは、将来の仕事にもつながる大切な経験となるはずです。

 「オープニングセレモニー」から、生徒諸君の熱気が広いグラウンドを一気に染めました。総務委員長の八田さん、実行委員長の水谷君、実行副委員長の淺井君からの挨拶や諸注意にグラウンドの皆は“打てば響く”のエールで応え、各色リーダーの呼びかけ、石津君の選手宣誓とぐいぐい盛り上がって、競技本番につなげました。

 「アトラクション」は色別連合がこの一週間で練習を重ねたパフォーマンスであり、黄~青~黒~赤~緑とグラウンドいっぱい、華やかにダイナミックに展開されました。学年種目は中1が「クラス対抗リレー」、中2が「大縄」、中3が「棒運び」でシンプルに熱く盛り上がりました。中高縦割り種目は「長縄」「玉入れ」で新たな工夫が盛りこまれ、中高別の男子「騎馬戦」、女子の「竹引き」は安定したメイン種目です。
 高校の「綱引き」は女子のスタートに疾走した男子が合流して力を合わせる光景が最高の見ものです。昼休み明けの「部活対抗リレー」は本気組とアピール組のメリハリが楽しく、ラストの「色別対抗リレー」の興奮は圧倒的です。どの色も総立ちの応援で、5色のTシャツに彩られたグラウンドは、輝かしい時間に染まります。終わってしまうのがもったいないといつも思います。

 「エンディングセレモニー」は、皆の大健闘を温かく讃え、保護者と近隣の皆様への謝意を述べた仲本学園長先生の力強いお言葉に始まり、ドキドキの成績発表で歓喜が爆発しました。高2リーダー諸君の挨拶エールは、今回も涙、涙の中で、後輩諸君へのまた実行委への感謝の言葉にあふれていました。皆から壇上の委員長・水谷君へ感謝のエールが唱和された光景も感動的でした。今回の総合優勝は、黒組が獲得しました。
 その後色ごとに円陣を組んでの交歓のシーンも素晴らしい時間です。教室へ全体が戻って以後の動きも感心するほどけじめのある行動ぶりで、しばらくして待っていたように雨が降り出しました。皆の思いと力で終始、天気にも守られた体育祭でした。

 私自身は審査員の一人として、まず甲斐甲斐しく動く各係の生徒諸君の姿に感心するばかりでした。開会式と閉会式では、リーダー達の歓喜と感謝に震える姿を涙する思いで見ていました。各色並んだ在校生達から、口々に実行委員会や学校側への感謝の言葉が発せられる様子も印象的でした。
 湘南学園の生徒達を心の底から誇らしく思います。こうした学校行事で男女が力を合わせて動き、目標めざして支え合っていく経験は本当に貴重なものだと強く思います。大学生、社会人となってから学園での様々な経験や達成感がきっと役立つことになるだろうと信じています。
 今年度の実行委員会と高2の諸君の自覚と達成は特に高かったと感じられます。その指導を受けて頑張った下級生諸君が、この伝統を大切に、来年度以後も更に改善や工夫をこらして、新体育祭を継承していってくれることを期待しています。

 保護者の皆様には、今年度何と470名近い方々にご来園、ご観戦して頂きました。学園小の建築工事の関係で今回も狭いスペースしかなく、グラウンドやアリーナ棟に分散する不便な環境でのご観戦となり、心からおわび申し上げます。お話しできたお父様、お母様方からは、明るく活き活きした生徒達、鮮やかな体育祭の盛り上がりに感動やお褒めの言葉を頂きました。
 長い時間見守ってご声援を頂き、心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
 最後に、昨日撮った写真を、多めに掲載いたします。生徒諸君の輝く瞬間をご覧になってください。