2015年度イングランドセミナー 4日目

2016年3月25日

 今日は、普段のEFL中心のプログラムとは異なり、まる1日、セントジェームズスクールでの日常の授業に混ぜて戴き、イギリスの学校生活を体感しました。参加させてもらった授業は、科学・数学・写真・体育・音楽・家庭科の6教科で、それぞれの授業に、学園生11名を2つのグループに分けて混ぜて戴きました。

 どの授業も、日本の授業とは大きく異なっていました。まずは、1クラス当たりの生徒数が、どのクラスも日本の半分以下です。さらに、1クラスあたりに、メインの先生の他に、1~2人のアシスタントの先生が必ずついていました。生徒はみな積極的に授業に参加しており、居眠りをしている生徒は一人もいませんでした。先生とのやりとりで教室が少しにぎやかになっても、先生が話している時の余計なおしゃべりはありません。施設や教材もとても整っており、数学の時間には、生徒全員が、学校から支給された授業用のタブレットと宿題用のタブレットの2つを持っており、それらを使って、自分のペースで1時間集中し続けて学習に取り組んでいました。セントジェームズ校では、タブレットを使った学習は、昨年度中1生から導入したとのことで、現在、中1と中2生全員に授業用と家庭学習用の2台のタブレットの合計400台を支給しているそうです。「ここは公立学校なのに、日本の私立学校を大きく上回っているよ!」と学園生の誰もが思ったようです。

 科学の授業は、まるまる1時間実験続きで、これなら子ども達はみな科学に興味を持つようになるよな、と実感しました。そこで行われた実験はみな、日本の学校では、もしやれたとしても生徒には見せるだけのものばかりではないかと思うような衝撃的なものばかりを、実際に生徒達自身が、先生の指示のもとに行っていました。中には、教室中にものすごい爆発音が振動と共に響き渡るような衝撃的なものもありました。

 体育の授業では、バスケットボールコート4面をすべて使って、ネットボールの試合をしました。ネットボールは、日本では全くなじみがないスポーツですが、イギリス連邦の国々では、サッカー・ラグビー・テニス・クリケットと並んでとても人気のあるスポーツです。これは、いわば、ドリブルのないバスケットボールのようなスポーツで、これをやる初めての学園生でもイギリス人に混ざって、とても楽しむことが出来たようです。中でも、サキはポイントゲッターで何度もシュートを決めていました。

 家庭科の授業では、フィッシュ・アンド・チップスやヨークシャー・プリンなどと並んでイギリスの伝統料理(お菓子)の1つであるスコーンを作って、おいしく戴きました。セントジェームズの生徒達は、どの子もこのスコーンが大好きのようです。

 こうして、今日1日のセントジェームズ校の日常の授業体験が終わりましたが、どの学園生もみな、とても満足した1日を送れたようです。