カナダセミナー休日の報告(番外編)その1『カルガリーのダウンタウン紹介編』

2025年7月31日

 カナダセミナー週末の土曜日と日曜日は、日本の公立学校と同じく休校となり、現地学校でのレッスンもお休みとなります。生徒たちはホストファミリーとの時間を大いに満喫し、このセミナー期間での一番の想い出作りを楽しんでいることでしょう。各ホストファミリーとの休日の様子は、学びブログよりご報告させて頂きますのでお楽しみ下さい!

 さて、そんな生徒たちが休日の中、引率教員たちも束の間の休日を満喫しております。今年は、現地の先生ビッキー先生、アンダーソン君と一緒にカルガリーの中心街であるダウンタウンにお出かけした様子をご紹介させて頂こうと思います。

 ここカルガリーのダウンタウンは、現地学校から車で30分ほどのところにあり、カルガリーの中心地です。オフィス街であると同時に多くのお店が街中に並び、仕事や現地の人たちの買い物の中心地となり、多くの観光客たちも訪れます。

 まず、街中を歩いていると特徴的なのが、多くの建物と建物の間に “Plus 15 network” というスカイウォーク状の渡り通路の橋があることです。ここアルバータ州では、冬場はマイナス20℃からマイナス30℃近くまで気温が下がることも多いため、このスカイウォーク状の通路は人々が建物から建物へと移動する際に寒さから身を守ってくれる機能を果たしています。Plus 15 という意味は、地上から15 feet (約4~5m) のところに架かっているという意味だそうです。1965年に最初のブリッヂができて以来、カルガリーの街中には、カナダの経済やすべての歩行者の安全や通行を守るために、16キロ圏内の建物の間に86個もの Puls 15 network (Calgary’s Skywalk) が作られています。

 そして、街を歩くと見えてきたのが、カルガリーの象徴の1つでもあるカルガリータワーです。タワーの1階には世界各国のタワーを比較する展示プレートが壁に掛けられており、アンダーソン君も東京タワーをすぐに見つけパチリと記念写真です。実は、カルガリータワーやその周辺地域のカルガリーの観光は、コロナ前のカナダセミナーでも実施していました。しかし、カナダ到着直後の時差ぼけと疲労困憊の中、生徒たちを数時間、強制的に引きずり回すという殺人的なハードスケジュールを避け、ここ数年間は実施を見送っているというのが実情となっています。

 しばらくすると、ビッキー先生の案内でたどり着いたのが、“ザ・フェアモント パリサー” というホテルです。1914年に建築されたカルガリーで最も歴史のあるホテルの1つで四つ星ホテルです。日本でいう帝国ホテルのミニ版といったようなホテルで、中に入ると綺麗な花々や豪華なシャンデリア、そして、美しい受付お嬢様たちのお出迎えです。写真を撮らずにはいられなくなった引率教員の渡邉の暴走モードが、ついにここで開花し始めました。受付のお嬢様たちに近づき、半ば強制的に記念写真をパチリ。常に笑顔を絶やさないでいてくれるホテル側の冷静な対応に感謝です!

 ロビーを進むと、何やらとてもドレスアップされた紳士淑女のお客様がいらっしゃいました。カナダセミナーでは、“ポジティブな姿勢が大切” だと生徒たちにも常に伝えています。迷惑をよそに、ここでも渡邉は暴走し始めます。「お美しいですね。ハネムーンですか? おめでとうございます。」すると紳士淑女からは、「いや、これからケンタッキー・ダービー(= カルガリーの一大イベントの競馬レース)に行くんですよ。」との返答が返ってきました。ここカナダでは、馬のレースも有名で、おそらく彼らは馬主だったのでしょうね。渡邉からすかさず「あなた方は幸運です! だって私に会えたのだから。Good Luck! and Be happy!」と、Japanese jokeになるかならないか分からない返答をされ、動揺より楽しさが勝ったようです。海外では特に、“Sense of humor” の姿勢が大切なことも皆さんよく覚えておいて下さいね!

 その後、幸運にも、これ以上ポジティブになるとホテルにも迷惑がかかるという自制心が働き、もう一度だけ受付のお嬢様たちに大きく手を振ってホテルを出ることにしました。すると多くのドレスアップをされた方々が、先程のご夫妻も含めてホテルからバスに乗り込み、ケンタッキー・ダービーに向かうところでした。やはりお金持ちの馬主さんのような方たちにとっては、このようなホテルがお似合いのようです。

 その後のショッピングを楽しみに街を歩いていると、“GRAIN EXCHANGE” と刻印された、とあるお店の前にたどり着きました。ビッキー先生に意味を尋ねてみると、店頭の看板の刻印は昔のお店のなごりで、この場所は昔、穀物をお金に換えるお店だったようです。掲載写真にはお店上部の写真しか写っていませんが、実はこのお店、今では刺激的な水着のお店になっています! 教育的配慮のため、お店全体の写真は載せることを控えさせて頂くことにしました。

 カルガリーの街を少し歩くだけでも、色々な歴史的変遷を感じ取ることができ、ショッピング前のとても楽しい一時になりました。引き続き、学びブログ番外編その②では、休日の引率教員の『カルガリーダウンタウンでのショッピング編』をお伝えさせて頂きます。